2011年3月1日火曜日

人のつながりにおける密結合と粗結合

以前の記事で書きましたが(Twitter と飲みニケーション)、粗結合のほうが好きな傾向がある人と密結合のほうがすきな傾向がある人がいるような気がするんですよね。もちろん、場面や関係によって、結合(つながりかた、コミュニケーション)の選び方が違うと思いますが、全体的な好みもあるような気がします。

でもこの、密結合とか粗結合というのが、なんとなく感覚的で良く分からないので、少し考えてみました。
まず具体的に、どういうつながりかた(結合)が密結合で、どういうつながりかたが粗結合か考えて、リストを作ってみました。上から順に密結合から粗結合へいく気がします。

↑密結合
・飲み会やイベントでの会話
・日常会話
・電話
・ニコニコ生放送
・facebook
・携帯電話でのメール
・mixi 等
・skype(チャット、会話などいろいろあるけれど…)
・PC 等でのメール
・twitter
・はてなブックマーク
・blog
・小規模掲示板
・(旧)ニコニコ広場
・大規模掲示板 (2ch)
↓粗結合

あくまで伝達方法なので、使い方によって順位は変わってくると思います。たとえば携帯電話のメールを即時性を重要視する使い方をしていれば、電話より相互の状態が強く繋がって依存している状態になりますし、twitter や blog でも実際の顔見知りの人同士で使っていれば、電話ぐらいには密な結合になる気がします。
ただ、一般的に、下に行くほど互いの情報をあまり持っていなくても成立し、使用する際に両者がリアルタイムに時間をあわせる必要性が低くなる、より粗な結合になると思います。

密とか粗とか、凄く抽象的で感覚的なので、具体的にどのような要素で構成されている感覚なのか、考えてみたところ、
  • リアルタイム性(使用する際にどの程度相手の都合にあわせなければならないか)
  • 背景情報の共有度(相手のことをどれだけ知っているか)
  • 通信時の情報量(テキストか音声か、画像や映像か)
の 3 つが思い浮かびました(プログラミングでの意味とは少し違うかもしれませんね)。
先ほどのリストの下に行くほど、それぞれの項目の度合いが低くなり、一方、上に行くほど、結合が密になり他の関係との代替が困難になります。


具体的に個人の傾向で考えてみると、メールより電話を好む人は、いろいろな情報を知れるので、実際に会ったり飲み会で話すのが好きだったりする一方、メールでやりとりするのが好きな人は、twitter などが非同期的(擬似同期的?)で拘束が少なく好きだったりする気がします

また、職業的にも営業担当の方は密結合がウリであるところもあり、上のほうのコミュニケーションを好むように思いますし、開発やさらに研究の人はなるべく非同期的な粗結合のもので連絡して欲しいと思う気がします(Togetter-電話するならまず先にメールでアポを取るべき)。(電話の密結合的なリアルタイム性は、やっぱり迷惑を感じますよね…。)

このように密結合と粗結合を意識して、日ごろの好みで相手がどういう連絡手段がすきそうか考えると、上記の営業の人と開発の人みたいな齟齬が減って便利じゃないかなと思います。

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